心機一転、入学式 小規模特認校の加太中で

通学区域を越えて就学できる「小規模特認校」として、県内で初めて認定を受けた和歌山市加太の加太中学校で8日、入学式があり、校区外からの8人を含めた18人が元気よく新たなスタートを切った。

同制度は、小規模の良さを生かした「特色ある学校運営」を進める場合に、同じ自治体内の校区外から児童や生徒を集めることが認められるもの。同校は加太小学校とともに認定された。本年度、この制度を利用して同中学校に入学するのは1年生8人、2年生6人、3年生2人。

同日あった入学式は、新型コロナウイルス感染症対策として来賓は招かず、新入生とその保護者のみが出席した。

同校の吉川豊校長が「自然豊かな環境の中、小規模校として手厚い学校教育が特徴。一人ひとりの新たな価値の創造を図ってほしい」とあいさつし、生徒会の島本翼会長が「多くのことを学び、経験して、実りのある3年間にしてください」と歓迎した。

新入生を代表して太治陽菜さんが「互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、励まし合いながら共に成長していきたい」と誓いの言葉を述べた。

柳室姫那さんは「父の実家が加太で、少人数制に魅力を感じた。楽しい3年間を送りたい」と笑顔だった。

誓いの言葉を述べる太治さん

誓いの言葉を述べる太治さん