市和歌山延長制す 春の高校野球県予選

春季近畿地区高校野球大会県予選の準々決勝第1試合が4月29日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、市和歌山が耐久との延長戦を制してベスト4進出を決め、夏のシード権を獲得した。

終盤にかけて雨が強くなる中、延長12回まで熱い競り合いが繰り広げられた。試合は同点のまま延長に突入。10回表、耐久の6番山下に2死一、三塁から右前適時打で勝ち越しを許した。

直後に、市和歌山の松村がマウンドの米田に歩み寄り、声を掛けた。落ち着きを取り戻した米田は後続をしのいだ。

10回裏の好機では、2死一、三塁から森の中前適時打で同点に追い付いた。

タイブレークが見えてきた12回裏には、無死一、二塁から今春センバツの明秀日立戦(茨城)で同点の適時打を放った寺田が中堅の頭を超える適時打でサヨナラ勝ちを決め、4強入りを果たした。

同球場で予定されていた残りの3試合は天候不良で2日に延期となった。4月29日の試合結果と、次戦の試合予定は次の通り。

【4月29日結果】

◇準々決勝第1試合

耐久
市和歌山

(延長12回)

〔耐〕山下、福本、山下―川合〔市〕栗谷、米田―松村、森▽三塁打=川合(耐)栗谷(市)▽二塁打=原口、川合、丸山、澤(耐)村上、米田(市)

【2日試合予定】(同球場)

智弁和歌山―田辺(午前9時)、和歌山東―日高(午前11時半)、箕島―和歌山商(午後2時)

粘りのピッチングを見せた米田

粘りのピッチングを見せた米田