医大でクラスターも 連休終盤の感染507人

大型連休最後の週末となった7、8日に和歌山県が発表した新型コロナウイルスの新規感染者は507人で、前週の同じ土、日曜に比べて166人増加した。県立医科大学付属病院(和歌山市)で患者と医療従事者計26人が感染するなど、新たなクラスター(感染者集団)4件を認定した。

7日の新規感染者273人の保健所管内別内訳は、和歌山市127人、海南7人、岩出40人、橋本15人、湯浅31人、御坊10人、田辺39人、新宮3人、県外1人。

8日の新規感染者234人の保健所管内別内訳は、和歌山市93人、海南14人、岩出37人、橋本24人、湯浅22人、御坊8人、田辺27人、新宮6人、県外3人。

県立医大付属病院のクラスターは累計337例目で、入院患者9人と医師・看護師17人の計26人の感染が確認された。感染者が出た病棟は新規の入退院を停止しているが、外来診療は通常通り行っている。

その他のクラスターは、335例目が御坊管内の高校で、同じ運動部の生徒8人が感染。336例目は湯浅管内の高校で、陽性者は同じ運動部の生徒7人。338例目は田辺管内のグループホームで、入所者5人と職員1人、関連事業所の訪問スタッフ4人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、8日時点の県全体が135・5人で、前日より6・1人増えた。

県内の感染者は累計3万7404人。入院者数は136人、重症者は県基準で8人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は14人。病床使用率は22・1%、待機者は1050人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、スポーツ関連のクラスターが相次ぎ、大型連休の帰省に伴い感染が拡大した例も見られることから、連休明けの今週の感染状況を注視するとし、引き続き基本的な感染予防対策の徹底、3回目のワクチン接種を呼び掛けた。