地元の野菜でカレー作り 園児が買い物体験
地元産の野菜でカレー作りをしようと、和歌山市岩橋の西和佐保育所(田中康裕園長)の園児らが30日、ローカル食材店「フードセンターイワセ」で買い物体験をした。
同園は食育の一環として、園児らが育てたタマネギを使ったカレー作りを恒例行事にしている。園の近くに農薬・除草剤不使用の地場産野菜を取り扱う同店が先月オープン。地域交流も兼ね、タマネギ以外の食材を購入する、買い物体験が初めて行われた。
この日、年長児ら14人が徒歩で同店を訪れ「きょうはよろしくお願いします」と元気よくあいさつ。店主の石井聡さん(31)、佳奈さん(31)夫妻は「いらっしゃい」と笑顔で出迎えた。
この日店頭に並んだのは、地元農家から直接仕入れたズッキーニやニンジン、ジャガイモなど。園児らはさっそく店内に入るとメモを確認しながら、「ニンニクはどこ?」「ソーセージはあったよ」などと声を掛け合いながら食材探しをスタート。佳奈さんが「きょうはいろいろな色のニンジンやズッキーニが入っているよ」と声を掛けると、手に取り興味深そうにしげしげと見る子もいた。
参加した園児らは「初めての体験で楽しかった」、「食べるのも、作るのも楽しみ」と笑顔。佳奈さんは「新鮮でおいしい野菜の味を知ってほしいし、買い物体験も含め、あの時食べたカレーはおいしかったなーと記憶に残ればうれしい」と話していた。
購入した野菜やソーセージは6月1日、自分たちが育てたタマネギと一緒に調理し、カレーにして給食で食べる予定。