災害時連携で協定 和市社協と和大センター

和歌山市社会福祉協議会と和歌山大学紀伊半島価値共創基幹kii-Plus災害科学・レジリエンス共創センターは5月31日、災害ボランティア活動支援に関する協定を締結した。市社協の災害に関するノウハウを提供して学生ボランティアの育成を図り、連携することで地域防災力の向上に貢献する。

同センターは自治体や地域との連携・連帯をもとに地域課題の解決に取り組んでいる。昨年2月、両者が同大で災害ボランティアの設置運営訓練を行ったことをきっかけに、災害発生時に連携できることはないかと話し合いを進めてきた。

協定では平常時、年に1回、学生災害ボランティア育成のための教育、研修・訓練を実施し、協力連携会議などを開く。災害時は、紀の川を挟んで北部と南部が分断した場合、災害ボランティア活動の受け入れを行うサテライト拠点を同大に設置するなどし、情報の相互提供、活動支援などを行う。

調印式は同市小人町のあいあいセンター福祉交流館であり、市社協の森田昌伸会長は「大変心待ちにしていたので心強く、ありがたい。これから研鑽(けんさん)をして学生に負けないように、われわれも努力していきたい」と述べ、塚田晃司センター長は「地域の一員として互いに連携していく体制は必要だと考えている。災害に対する取り組みを共にやっていきたい」と話した。

 

署名した森田会長㊨と塚田センター長