室内熱中症の予防に LIXILが日よけ寄贈

㈱LIXIL(東京都)は、同社が実施する「窓からECOシェアプロジェクト」の一環として、和歌山市立安原保育所(同市本渡)に13台の「外付け日よけ(スタイルシェード)」を寄贈した。シェードは同プロジェクトに賛同したAGC硝子建材㈱が取り付け工事を行い、同保育所で7日、贈呈式が行われた。

LIXILは2019年から、「一人ひとりのエコな選択が、子どもたちの室内熱中症予防につながる」をコンセプトに住宅の新築・リフォームで断熱性能の高い窓や玄関ドアを採用した際の売上金の一部で、全国の保育所や幼稚園などにスタイルシェードを寄付・設置している。

これまでに26施設、昨年度のプロジェクト期間中(21年10月~22年3月)には同保育所を含む15都府県の計15施設に寄付した。県内では今回が初めて。

同商品は、夏の強い日差しを窓の外側で遮ることで、高い日射遮蔽(しゃへい)効果を発揮する外付けの日よけ。室内で日差しを遮るカーテンやブラインドよりも効果的に室内温度の上昇を抑え、室内熱中症対策だけでなく節電効果も期待できるという。

贈呈式には同社の永徳秀嗣南大阪支社長、AGC硝子建材㈱の北脇圭二大阪住宅支社長、尾花正啓市長らが出席。永徳支社長が「目の前の子どもたちはもとより、100年、1000年先の子どもたちが笑顔で健康に過ごせるように(寄贈を)続けていきたい」とあいさつし、尾花市長に目録を贈呈した。

尾花市長は「コロナ禍でマスクの影響もあり室内熱中症で搬送される人が増えている。本当にありがたい」と感謝状を手渡した。

両社への感謝を伝えようと、年長児ら10人が「ありがとうの花」という歌を披露した他、シェードの前で撮影した写真を飾った手作りの額をプレゼント。

同保育所の岡稔子所長は「西日がきつくて暑い場所にシェードを取り付けていただき、子どもたちはもちろん保護者も喜んでくれている。本当にありがたい」と笑顔で話した。

 

シェードの前で笑顔の皆さん

 

(左から)永徳支社長、尾花市長、北脇支社長