感染は下げ止まり クラスター累計400件
和歌山県は21日、県内で新たに76人が新型コロナウイルスに感染し、前週の同じ火曜より12人増加したと発表した。新規感染者数は一進一退が続き、下げ止まっている。新規クラスター(感染者集団)は5件で、累計400件となった。
76人の保健所管内別内訳は、和歌山市38人、海南2人、岩出11人、橋本8人、湯浅4人、御坊2人、田辺3人、新宮8人。
396例目のクラスターとなったのは和歌山市の通所型の障害者支援施設で、利用者3人と職員3人が感染。397例目は湯浅管内の特別養護老人ホームで、入所者4人と職員3人が陽性となった。
398例目は新宮管内の小学校で、児童9人が感染し、別のクラスター認定を受けている同管内の運動クラブの練習と会食からの波及とみられている。
399例目は和歌山市の病院内の保育所で、園児13人と職員5人が感染。400例目は湯浅管内の通所介護事業所で、利用者4人と職員2人の陽性が確認されている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が48・8人で、前日より1・3人増加した。
県内の感染者は累計4万3648人。入院者数は47人、重症者は県基準で1人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は5人。県基準の重症者が1人になるのは1月13日以来159日ぶり。病床使用率は8・0%。ホテル療養を含む待機者は391人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者数が下げ止まり、クラスターが再び多発していることについて、「第6波は下降しているものの、気分的に緩んでいることが考えられる」と述べ、集団への持ち込みが感染再拡大につながる懸念を示し、基本的な感染予防対策の徹底を改めて呼び掛けた。