磯の浦で華麗な技 サーフィン連盟支部大会

西日本有数の良質のサーフポイント、和歌山市の磯の浦海水浴場で19日、「日本サーフィン連盟(NSA)和歌山支部予選大会」が開かれ、参加した県内の支部メンバー約40人が波乗りのテクニックを競い合った。「ロングボードメン」や「ショートボードメン」など12クラスの競技が行われ、各部門の優勝者は、8月に宮崎県宮崎市の木崎浜海岸で開かれる「第56回全日本サーフィン選手権大会2022」に出場する。

プロの道への登竜門ともいわれ、アマチュア最高峰の同大会。スタッフはボランティアで運営している。

サーフィンの大会は、ヒートと呼ばれるグループをつくり、制限時間内に限られた本数内で波に乗り、技術などを審査する。そのうちの高かった2本の合計が順位に反映される。一つの波に乗れるのは1人だけ。

今回は3~4人1組のヒートで上位2人が次の試合に進出できるトーナメント方式で実施。制限時間15分、乗れる波は1人8本までとした。この日の波のサイズは「モモ・腰」。出場した人は波が来るとパドリングで勢いをつけてボードに立ち、波に乗って技を決めた。

ボードの上を歩くテクニックが中心の「ロングボードメン」では、難しいテクニックの一つとされる、ボードの先端部分(ノーズ)に片足をかける「ハング・ファイブ」を決めるなど得点を重ねた久木山洋平(41)さんが弟との兄弟対決を制し優勝。3年連続で全日本大会出場への切符を手に入れた。久木山さんは「体力面では負けつつあるが技術面で何とか優勝できた。日頃の練習の成果が出せて良かった。日本一になってきます」と笑顔で喜んだ。同支部の増田洋士支部長(49)は「ゴー和歌山、ワンチーム和歌山。全国で力を発揮してきてほしい」とエールを送った。

全日本に出場するのは次の皆さん。

福澤翔(BOYS)▽染川真之介(JUNIOR)▽角勇海(MEN)▽久木山泰(SENIOR)▽定山剛士(KAHUNA)▽辻村にこ(GIRLS)▽鴫本華(S・WOMEN)▽久木山洋平(LB・MEN)▽増田洋士(LB・MASTER)▽前川直美(LB・WOMEN)▽下田代和人(BB・MEN)▽野上華那(BB・WOMEN)

ロングボードメンで優勝した久木山洋平さん㊧ら入賞者

ロングボードメンで優勝した久木山洋平さん㊧ら入賞者

 

ショートボードメンで優勝した角勇海さん㊧ら入賞者

ショートボードメンで優勝した角勇海さん㊧ら入賞者