車椅子クッション寄贈 大ガス小さな灯運動

Daigas(大阪ガス)グループ〝小さな灯(ともしび)〟運動和歌山地区は、県を通じてケアハウスかつらぎ乃里(かつらぎ町柏木)に車椅子用クッションを贈り、23日に県庁で贈呈式が行われた。

〝小さな灯〟運動は、同グループが1981年から続けている企業ボランティア活動。従業員や協力会社からの寄付金などを基金とし、自治体を通じた教育・福祉施設への物品寄贈、施設訪問、災害救援など、さまざまな社会貢献活動を展開している。

今回の寄贈は、ケアハウスかつらぎ乃里の要望に沿ったもの。同施設では利用者のうち20人が日常的に車椅子を使っている。転倒などしないよう、体を安定させ、安全に利用するためにはクッションが必要だが、目的にかなうものは高価なため、なかなか購入できずにいた。

贈呈式では、大阪ガス㈱和歌山地区の堀内佐智夫支配人から同施設の山本育子理事長に目録が手渡され、県の中村茂福祉保健政策局長が立ち会った。

山本理事長は、クッションがすでに施設に届いており、座り心地が良く、毎日喜んで使っていることを伝え、「利用者さんに今、一番欲しかったものを頂き、本当にありがたい」と感謝した。

堀内支配人は「事業者にお話を聞くと、何が課題で、何が求められているのかが分かる。大きな額ではないが、細く長く活動を継続することが大事だと思っている」と話した。

目録を手に堀内支配人㊨と山本理事長

目録を手に堀内支配人㊨と山本理事長