花いっぱいの町に 貴志川高生が植栽活動
和歌山県立貴志川高校(紀の川市貴志川町、松下重喜校長)の生徒会執行部の9人は6月29日、地域貢献プロジェクトの一環として、同市の貴志川支所と市立河南図書館の花壇にマリーゴールドなどを植えた。
同校では2019年度から、独自の取り組みとして、植栽した草花を寄贈する「花いっぱい運動」をスタート。昨年度は貴志駅と貴志川生涯学習センターにマリーゴールドを寄贈した。
より活動の幅を広げようと、本年度からは同市企画部地域創生課と連携。これまでは、苗をプランターに入れて各所に寄贈してきたが、今回は市が植栽の場所を提供し、生徒が直接花壇に植えた。
同校は華やかで育てやすいことからマリーゴールドを選び、かつらぎ町の県立紀北農芸高校から200株を購入。土が硬くスコップを入れるのに苦戦しながらも、生徒らは「華やかできれいだなと思ってもらいたい」との思いを込め、オレンジと黄色の鮮やかなマリーゴールドを一列ずつ色分けしながら丁寧に植えていった。
同校3年で生徒会執行部の会長、伊東藍衣(あおい)さん(18)は「前よりにぎやかになった花壇を見て、癒やされてほしい」と笑顔。生まれも育ちも貴志川町といい、「花いっぱいの町になってほしい」と願っていた。
マリーゴールドは11月頃まで楽しめるといい、生徒らは年内に別の花への植え替え作業を予定している。