住民中心のまちづくり 紀美野で推進協総会

里山の魅力や文化を継承し、活力ある地域づくりを進める紀美野町まちづくり推進協議会(北裕子会長)の総会がこのほど、同町の町役場美里支所で行われた。

同会は地元住民や町職員など60人で構成。「ブランドづくり」「美しい郷づくり」「まちづくり」「紀美野町史発見」の4部会で活動している。総会には27人が参加。

小川裕康町長は「まちづくりは住民の自主的な活動があってこそ。中心は住民にあり、行政はサポートする形でないと実を結ばない。同協議会に期待している」とあいさつ。

議事では、昨年度の事業報告と役員の改選が行われ、北会長と南出典子副会長が留任、森谷泰文副会長が新たに決まった。

本年度の事業計画については、全体では新会員入会拡大を図り、先進地視察研修会の開催などを予定している。紀美野史発見部は伊太祁曽から花坂矢立に至る高野街道と、伊太祁曽から遠井に至る龍神街道の調査と古道登録を目指す。

また、同協議会内に、「みらい創造会議」を設置。まちのことを若者や学生が忖度(そんたく)なしに話し合う会議で、部会長の代表や高、大学生、公募による参加者などが行政との接点となり、各部会と連携しながら協議していく。北会長は「新しい取り組みも始まる。初心に帰るつもりでまちづくりに取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 

まちづくりについて意見交換する会員ら(海草振興局提供)