第7波突入 新規感染者は400人超
和歌山県が8日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は422人で、2月23日以来135日ぶりに400人を超え、急速な拡大を見せている。前週の同じ金曜との比較では234人増え、前週比の増加は18日連続。クラスター(感染者集団)は高齢者施設など2件を新たに認定した。
422人の保健所管内別内訳は、和歌山市213人、海南18人、岩出43人、橋本12人、湯浅20人、御坊48人、田辺40人、新宮25人、県外3人。御坊は過去最多、和歌山市は87日ぶりに200人を上回った。
432例目のクラスターは和歌山市のサービス付き高齢者向け住宅で、入居者11人と職員5人、デイサービス利用者1人が感染した。
433例目は那智勝浦町勝浦のスナックヒマワリで、利用客10人と従業員3人の陽性を確認。利用客の人数は把握されているが、連絡先が分からない人が含まれているため、県は店名を公表し、6月29日~7月4日に来店した人に保健所への連絡を呼び掛けている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比25・3人増の200・6人で、18日連続の増加。54日ぶりに200人を超えた。
県内の感染者は累計4万6708人。入院者数は141人、重症者は県基準で10人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は23人。病床使用率は27・6%。自宅やホテルでの療養者は1461人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、新規感染者が400人を超えたことについて、「非常に危機感を持っている。しばらくこの(増加)傾向は続くと考えられ、第7波に入ったと認識している」と述べ、集団での飲食やスポーツなど、感染リスクの高い行動には注意を求めた。
また、症状がある人が抗原検査などで陰性となり、出勤して後に感染が確認される例がみられることから、「症状が続いている場合は再検査をしてほしい」と呼び掛けた。