小学校に楽曲を提供 Nazukiさんら

和歌山市のサックス奏者Nazukiさんと、作曲家でプロデューサーのイケハラタカヒロさんが、子どもたちの感性で音楽を楽しんでもらいたいと、タイトルと歌詞のない楽曲を制作。6日に市内の小学校53校に寄贈した。

きっかけは、SNSで若い世代が「音楽の教育をもっと受けたい」と発信しているのを目にしたこと。未来を担う子どもたちのため、自分たちにできることは何かないかと考え、楽曲制作を決めた。

市役所で行われた寄贈式で、Nazukiさんとイケハラタカヒロさんが、阿形博司教育長に楽譜と音源を手渡し、阿形教育長は感謝状を贈った。

Nazukiさんは「20年、30年、そして次の世代にまで歌い継がれ、ふるさとの思い出になっていくよう、この曲を愛して歌っていってほしい」と曲への思いを語った。

贈呈式の中で、この曲に歌詞をつける授業をいち早く行った吹上小学校の様子がVTRで紹介され、子どもたちは音符一つひとつに言葉をのせていく歌詞作りに苦戦しながらも、楽しく取り組んでいた。

寄贈式に出席した吹上小学校の髙岡佐知校長は「すてきな曲だったのでいろんなイメージが湧いて楽しく授業できた」と話した。

阿形教育長は「和歌山の風景が浮かぶ感動的な曲。新型コロナの影響で学校の音楽活動がやりにくくなっている中、新たな活動方法として各学校で有効に使ってほしい」と感謝した。

感謝状を手にするイケハラタカヒロさん㊧とNazukiさん(左から2人目)ら

感謝状を手にするイケハラタカヒロさん㊧とNazukiさん(左から2人目)ら