海南の反撃及ばず 連合追い上げもあと一歩

第104回全国高校野球選手権和歌山大会5日目と6日目が、16、17日に和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、海南が箕島に2―7で敗れ、有田中央・貴志川・串本古座連合チームが和歌山南陵に5―8で敗れた。

5日目

【第2試合・2回戦】

海南
箕島 ×

〔海〕前、丸山、森川、前―横山〔箕〕石井、岩本、中本―澤▽三塁打=横山(海)、川西(箕)▽二塁打=山路、川崎(海)、白倉、太佐、土屋(箕)

試合は1回裏、箕島の3番太佐に中適時打を浴び先制を許した。2回裏にも下位打線の6番から5番打者まで打ち込まれ、序盤から5点を追い掛ける展開を強いられた。

3回表、海南が反撃開始。二死1塁で5番横山のタイムリースリーベースヒットで1点を返した。しかし3、4回に1点ずつ奪われ、6点差に。5回以降、両校無得点のまま迎えた9回表、一死1、3塁の場面で2番本下の左適時打で1点を返すが、後が続かず逆転はならなかった。

初戦敗退した上地一生監督は、大事な場面で一打が出なかったとし、「私の力不足です」と話した。


6日目

第1試合で和歌山南陵と対戦した有田中央・貴志川・串本古座の連合チームは2回裏、味方の失策で2点を先行された。

3回表、貴志川の2番下和田が出塁。連打で無死1、2塁の好機をつくると、4番田村が左翼の頭を越える適時二塁打で同点に追い付く。

追い上げムードが高まった4回裏、粘り強く投げていた有田中央の西山が崩れ4失点。

リードが4点に広がった5回表、連合チームが1点を返すと、続く6回表にも二死2、3塁の場面で田村が右前適時打を放ち、三塁走者だった貴志川の1番笠松が生還。二塁走者の下和田は本塁でタッチアウトとなり、1点止まり。

4回途中、マウンドに上がり無失点に抑えていた串本古座の猪村だったが、7、8回裏に1点ずつ失点。8回終了時点で再び4点差に広がった。

最終回、連合チームは無死満塁の好機をつくり1点を返すが、あと一歩及ばなかった。

合同チームを率いた岩尾元監督は、「連合チームでも勝てることを証明したかったが、勝つことができず残念だった」とし、「3校で野球をやれたことは誇りに思う」と話した。

【第1試合・2回戦】

有田中央・貴志川・串本古座連合
和歌山南陵 ×

〔連〕西山(有)、猪村(串)―深海(串)〔和〕上田、栗林、武藤―松谷▽三塁打=松本(串)▽二塁打=猪村(串)、田村(貴)、小野坂、村井(和)