支援物資配送で協力 和市と佐川急便が協定

宅配便大手の佐川急便㈱(京都市南区)と和歌山市は22日、大規模災害時に支援物資の集積や配送などで協力する協定を締結した。

大規模災害時は備蓄物資に加え、各地からの支援物資を効率的に被災者に配分することが重要となる。市はこれまでも、和歌山県トラック協会など4団体と支援物資の配送に関する協定を結んでおり、佐川急便との締結で、さらに災害時対応の充実が期待される。

今回の協定により同社は、市の要請に応じて、避難所への支援物資の配送計画の策定と配送、物資の集積・配送拠点の提供、荷役作業などで協力する。

協定の締結式は市役所市長室で行われ、尾花正啓市長と同社京都支店の須田充一支店長が協定書に署名した。

尾花市長は「市民の命を守るために、必要な支援物資が速やかに必要な所に届くことが大事。協定は心強い」と感謝し、須田支店長は「われわれの経験、インフラを生かした社会貢献は責務と考えている。起こらないのが一番だが、災害時には精いっぱい努めたい」と話した。

 

協定書に署名する須田支店長㊨と尾花市長(手前)