地域の林業を知ろう 貴志川高生が間伐体験
和歌山県紀の川市の県立貴志川高校人間科学科の1年26人は7月26日、同市下鞆渕の山林で間伐を体験した。
体験活動は、県が助成する「紀の国森づくり基金」を活用。県の豊かな森林や林業への関心を高め、森林を守り育てる意識を育もうという取り組み。間伐体験は地元の㈱榎本林業が協力し、同社が所有する山林内で行われた。
生徒たちは同社の社員に指導を受けながら、樹齢50年のヒノキの間伐に挑戦。木にのこぎりを入れ「めっちゃヒノキのいいにおい!」と驚きの声を上げる生徒もおり、グループの13人全員でロープを引っ張ると、木はバリバリと大きな音を立てて倒れた。
1本切るために約40分かかり、橋口了珠君(16)は「大変な仕事だなと思った。みんなでやっても大変なのに、この作業を1人でやっていると聞いてすごいと思った」。箕浦悠君(15)は「しんどかったけど空気が新鮮で気持ち良かった」と達成感のある表情で話した。
同社の山林部長、榎本雄大さん(34)は「間伐体験をすることで若い子に木の良さをどんどん知ってほしい」と話した。
生徒たちはこの日間伐した木の一部を使ってベンチやイーゼルを作り、岩出市教育委員会に寄贈する予定。