新規感染1474人 4人死亡、クラスター4件

和歌山県は5日、新型コロナウイルスの新規感染者が過去3番目に多い1474人(前週金曜比61人増)となり、70~90代の4人の死亡が確認されたと発表した。県内の死者は累計147人。高齢者施設や障害者支援施設などで新規クラスター(感染者集団)4件を認定した。

亡くなったのは和歌山市の80代、橋本保健所管内の70代、海南管内の90代2人のいずれも女性。80代を除く3人はクラスターとなった高齢者施設や病院に入所・入院していた。新型コロナが直接死因となったのが2人、間接死因が2人だった。

新規感染者1474人の保健所管内別内訳は、和歌山市727人、海南88人、岩出128人、橋本128人、湯浅122人、御坊81人、田辺102人、新宮93人、県外5人。御坊は過去最多を更新した。

新規クラスターの場所と感染者数は、551例目が海南管内の小規模多機能型居宅介護事業所で利用者13人と職員4人、552例目が新宮管内の軽費老人ホームで入所者8人と職員1人、553例目は和歌山市のグループホームで入所者4人と職員3人、554例目は田辺管内の障害者支援施設で入所者5人と職員4人だった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比6・6人増の1021・4人で過去最多を更新。保健所管内別でも和歌山市、湯浅、御坊、新宮の4管内が過去最多となった。

県内の感染者は累計7万3125人。入院者数は385人、重症者は県基準で60人、国基準の該当者は6人、肺炎患者は77人。病床使用率は71・3%。自宅やホテルでの療養者は8122人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者の増加が緩やかになっているとし、「今週がピークではないか。来週には減る可能性がある」と話した一方、盆休みや帰省の時期を控え、「いったん減っても再拡大の要素は十分ある」と述べ、引き続き県民一人ひとりの感染予防対策の徹底を求めた。