メガソーラー 業者、和歌山県、市が調印
和歌山市の企業団地 「コスモパーク加太」 で県内初の大規模太陽光発電 (メガソーラー) 事業を行うことが決まった㈱ウエストホールディングス (広島県広島市、 大畑康壽社長) と協力企業の㈱トヨタタービンアンドシステム (愛知県豊田市、 田上健社長)、 県、 市の4者による進出協定調印式が4日、 県庁知事室で行われた。
今回のメガソーラーは、傾斜地などの通常の企業用地としては利用が困難な土地約2万8000平方㍍を活用し、約5億4000万円を投じて整備する。ウエストホールディングスによると、5月上旬の着工を予定し、約2カ月で完成する見通し。7月に売電事業を開始するための交渉を関西電力と進めている。
調印式には仁坂吉伸知事、大橋建一市長、大畑社長、田上社長らが出席し、協定書に調印した。
大畑社長は、加太に進出を決めた理由として、太陽光発電パネル設置に適した斜面であること、国内でも優れた日射量があることなどを挙げた。建設に当たっては、施設の基礎を造る際にネジ式の杭を使う「ウエストパワースクリュー」と呼ばれる工法により、短い工期で基礎が造れ、工費も低く抑えることができると説明した。
田上社長は「県内第一号として、安全・安心で最高の効率を出せる設備を目指したい」と話した。
仁坂知事は「県だけでなく、日本、世界にとっても意味のあるプロジェクトだと思っている」、大橋市長は「使い道に苦しんできた土地で再生可能エネルギーがつくられることは大変うれしい」と述べ、メガソーラー事業に期待を寄せた。