夫婦で栄誉 キワニス賞に森教二・勝代さん

民間の社会奉仕団体「和歌山キワニスクラブ」(坂本暁史会長)は、子どもたちの社会貢献活動に献身的に取り組んでいる個人や団体を奨励する「第28回キワニス賞」に2人を選定。23日、和歌山市の森教二さん(80)と勝代さん(76)夫婦を表彰した。

2人はともに元小学校教諭で、教二さんは「和歌山マジシャンズクラブ」の会長を務め、ボランティアで保育所や小学校を訪れ、子どもたちにマジックの面白さを伝える活動をしている。

勝代さんは昔の遊びを伝承する「和歌山のお手玉の会・ななこの会」代表と、図書館おはなしボランティア「コスモス」の代表も務め、夫婦で紙芝居のボランティアも行っている。

市内のホテルアバローム紀の国で行われた表彰式では、坂本会長が「2人が教職引退後もそれぞれのジャンルで地域の子どもたちの『育ち』に関わる活動を長年続けて来られたことに敬意と称賛を贈りたい」とあいさつ。教二さんと勝代さんそれぞれに表彰状と支援金10万円を手渡した。

教二さんは「この活動は私の健康と生きる意欲の源。これからもずっと夫婦で子どもを育てる活動を続けていきたい」と話し、勝代さんは「『たかがお手玉、されどお手玉、さすがお手玉』。子どもたちが反応したり、感動したりしてくれると、とてもうれしくて私も元気をもらっている。これからもお手玉、本や紙芝居の魅力を伝え続けていきたい」と笑顔で受賞を喜んだ。

2人は最後に出席者の前で、お手玉とマジックを披露し会場を盛り上げた。

 

表彰状を手に記念撮影