新規感染1755人 1人死亡、クラスター4件
和歌山県が24日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は1755人(うち見なし陽性88人)で、前週の同じ水曜に比べ205人増加し、感染拡大が続いている。和歌山市の70代男性の死亡が確認され、死者は累計189人。新規クラスター(感染者集団)の認定は4件だった。
新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市774人、海南50人、岩出280人、橋本120人、湯浅96人、御坊73人、田辺273人、新宮89人。
亡くなった70代男性は、基礎疾患で入院中に感染し、新型コロナが間接死因となった。
新規クラスターの場所と感染者数は、607例目が和歌山市の病院で入院患者31人と職員3人、608例目も同市の病院で入院患者30人、609例目は海南管内のグループホームで入所者14人と職員6人、610例目は同市の障害者支援施設で入所者10人と職員2人だった。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比22・2人増の1477・9人で過去最多を更新。保健所管内別では和歌山市1655・6人、田辺1524・2人が過去最多となった。
県内の感染者は累計10万6180人。入院者数は344人、重症者は県基準で63人、国基準の該当者は4人、肺炎患者は85人。病床使用率は63・2%。自宅やホテルでの療養者は1万3408人。
県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染拡大が止まらない中で学校が新学期を迎えることに危機感を示した。児童・生徒の多くはワクチン未接種であり、「集団内に感染が広がれば大変なことになる」と述べ、基本的な感染予防対策の徹底、適切な換気などを呼び掛けた。