研究事業に助成 明治安田こころの健康財団
公益財団法人明治安田こころの健康財団(大河原清人理事長)は5日、和歌山信愛大学教育学部子ども教育学科の森下順子准教授(57)に研究助成金50万円を贈った。
森下准教授は、幼児期を中心とした発達心理学の専門家。「子育て世代包括支援センターを軸とした過疎地域の多職種連携の在り方」を研究テーマに、全国885カ所の過疎地域にある同センターの現状と課題を明らかにし、今後、過疎地域の多い和歌山ならではの子育て支援につなげていくという内容が評価された。
同財団の研究助成事業は、ことしで58回目。本年度は、応募総数70件の中から、森下さんの研究を含む、計17件が選ばれた。
贈呈式は和歌山市六番丁の明治安田生命保険相互会社和歌山支社であり、同支社の松尾洋支社長が森下准教授に目録を手渡した。
松尾支社長は「研究テーマに自信を持って取り組んでもらうことを期待。今後、福祉の領域で役に立つ研究だと確信している」とし、森下准教授は「コンパクトで小回りの利く、過疎地域の強みを生かした子育て世代包括支援センターの充実を目指したい」と意気込みを語った。
同財団は1965年の設立以降、社会福祉に貢献することを目的に、これまでに延べ1169件、計5億5505万円の研究助成をしている。