書道の上達を願って 和歌浦天満宮で筆供養
使い古した筆に感謝して書道の上達を願う「筆供養」が15日、和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政男宮司)で営まれた。
祭神の菅原道真が優れた書家だったことにちなむ、毎年恒例の神事。筆の穂先には、ウマなどの毛が使われていることから、動物たちへの供養と感謝の気持ちも込められている。
本殿左脇の筆塚は1980年に建立。発起人で同市の書道家・故天石東村が揮毫(きごう)した。
筆塚の前で行われた神事には、県書道教育連盟の小島健司代表理事(75)をはじめ、同連盟の関係者や地元の人など7人が参列。小板政規禰宜が県内広くから納められた風呂敷いっぱいの大筆や小筆など、さまざまな種類の筆をくべてたき上げ、参列者一人ひとりが玉串を奉納した。小島代表理事は「筆や動物に感謝して、それぞれの字の上達を願い、今後の研さんを誓い合った」と話していた。