希望胸にバトンつなぐ 海南高校創立100周年
ことし創立100周年を迎える和歌山県立海南高校(海南市大野中、川久保尚志校長)の記念式典が15日、県民文化会館大ホールであり、在校生や関係者ら約800人が節目を祝った。同校100周年記念事業実行委員会が主催。
同校は1922年に海南中学校として設立。48年、学制改革により旧制県立海南中学校から備品を譲り受け開校。卒業生には、石田真敏衆議院議員や神出政巳海南市長、尾花正啓和歌山市長らがいる。
式典では、同事業実行委員長の高岡伸夫さんが「同窓の縁はいつまでも大切にしたい。100年を大切な節目とし、母校がこれまで築いた伝統に、力強い歩みを重ねてほしい」と祝辞。川久保校長は「この式典が本校のこれまでの歩みとこれからの進むべき道を共有する素晴らしい機会となった。これまで輝かしい歴史を刻み伝統を紡いできた先輩方にお礼を申し上げたい」と式辞を述べた。
生徒を代表して生徒会副会長の2年、大野真由さんが登壇し、「校歌にある『希望果てなき若き日の』の主人公は私達である。今後100年も200年も未来の後輩たちにバトンをつなげられるよう私達は希望の光となって頑張っていきたい」とあいさつした。
第2、3部では、卒業生でりそなホールディングス取締役兼代表執行役社長の南昌宏さんによる記念講演や村田藍さん、岩橋美紀さんによるソプラノとピアノのミニコンサートが行われ、南さんは「『100年に1度』が普通に起きる時代。皆さんは全体感と世の中の大きな流れを意識することが重要。時代を認識し、世界の変化から日本を見て」と伝えた。