シェフ特製弁当 司厨士協県本部が贈る

フレンチのシェフらでつくる一般社団法人全日本司厨士協会関西地方本部和歌山県本部(都筑幸則会長)は24日、児童養護施設旭学園(和歌山市冬野)に弁当50食を届けた。

同本部の奉仕活動の一環で、30年前から続けている取り組み。年に1度、県内の児童養護施設やケアセンターに所属のシェフが出向き、ビュッフェ形式で料理を提供していた。新型コロナの影響で、ことしは3年ぶりの再開となった。

プロの料理人10人が、子どもが好きなメニューを考え、ハンバーグ、エビフライ、唐揚げ、スパゲッティ、オムライスが入った特製弁当を作った。デザートにシュークリームも付けた。

旭学園の城村美樹園長は「外食する機会が少ないので、子どもたちは何日も前から『フランス料理が食べられる』と心待ちにしていた。きょうはみんな本当にうれしそうに食べていた」と感謝した。

都筑会長は「おいしそうに頬張る顔を見ると、われわれも幸せな気持ちになる。『ありがとう』と言われてうれしかった」と笑顔。

同会の真珠郁久常任理事は「子どもたちは、プロの料理人とふれあう機会が少ないので、身近に感じてもらいたい。将来コックさんになりたいと言ってくれたらうれしい」と話した。

 

手作り弁当を城村園長㊨に手渡す真珠常任理事と都筑会長ら