業態初の衣料品も メッサオークワ岩出店
スーパー大手のオークワ(大桑弘嗣社長)は10月28日、和歌山県岩出市中迫の複合商業施設「フォレストモール岩出」内に新店舗となる「メッサオークワ岩出店」(名手直起店長)をオープン。大桑社長は「選ぶ楽しみを提供できる魅力ある店舗。他社との差別化を図り、集客力を期待する」と力を込める。
同地は2020年9月に閉店したミレニアシティ岩出店の跡地を活用。同店は、県内では42店舗目、メッサ業態としては7店舗目、オークワとしては146店舗目となる。直営売り場面積は904坪。
初日は開店前から約150人の行列ができ、予定を15分早めてオープン。訪れた買い物客はさっそく気になる商品などを手に取っていた。
同店は「こだわり良質、ちょっとプラスの満足感」をコンセプトに、ワンランク上のニーズに対応する店作りを展開。
店内には、紀州和華牛や紀州梅まだいなど地元の生鮮食品がずらり。地元のフランス料理店シェフが監修したドレッシングなど「オークワプレミアム」の新商品の他、北海道小麦を使用した食パンやベーグル、店内加工したローストビーフや生ハムなど店内製造・加工品などにも力を入れる。フェアトレードのコーヒーといったSDGsにつながる商品も並ぶ。
また、メッサ業態としては初の衣料品売り場も設置。店舗全体で総点数約2万1000アイテムを取りそろえる。
開店20分ほど前から並んでいたという和歌山市の臼井千春さん(67)は『ちょっと高級』ってどんなのかなと見に来た。お総菜がとってもおいしそう」と笑顔。近所に住む66歳の女性は「ミレニアシティ閉店後は買い物が不便になったのでうれしい。ちょくちょく利用したい」と話し、歓迎する声も聞かれた。
岩出市は若い世代を中心に年々人口が増加しているエリア。「フォレストモール岩出」は、無印良品やカフェなど12店舗が入ることから、相乗効果も期待でき、地元や郊外からの集客も目指す。
メッサオークワ岩出店の営業時間は午前9時から午後9時45分まで。