米国医療機器詩情へ販路 太洋工業のFPC
電子基板事業を主力とする和歌山市有本の太洋工業㈱(細江美則社長)は、アメリカ医療機器市場におけるフレキシブルプリント配線板(FPC)の販路を開拓したと発表。同国の医療機器市場におけるFPCの設計・製造の知見を高め、試作から量産受注を見据えた国内外の医療機器メーカー向けFPCのさらなるシェア拡大を目指す。
同社は、シリコンバレーに本社を置く、MLaVie LLC(エムラヴィ エルエルシー社)を通じて、同国の医療メーカー向けにFPCの販路を確立。エムラヴィ社は、同国の医療機器メーカー向けに超音波装置やカテーテル用のFPCの販売のコンサルティング実績がある。
FPCは薄くて折り曲げが可能なプリント基板で、スマートフォンやデジタルカメラなどを主な用途に展開されてきたが、太洋工業は近年、成長市場の一つである医療機器向けの製品に注力。同社グループのFPC売上高に占める医療機器メーカー向けの構成比率についても、2021年は12・9%、22年度第3四半期時点で15・7%と、受注についても増加傾向にある。