湯快リゾートに 紀州材ベストユーザー賞
3大都市圏など和歌山県外の木材大消費地で、紀州材の需要拡大に実績のある企業などを表彰する「紀州材ベストユーザー賞」の本年度表彰式が15日、県庁で行われ、大賞に選ばれた湯快リゾート㈱(京都市下京区、西谷浩司代表取締役社長)に表彰状と記念品が贈られた。
同賞は2009年度に創設され、紀州材の需要拡大に継続的に取り組み、今後も需要拡大が見込まれるものに「大賞」、取り組みは短期的だが、紀州材の利用啓発効果が大きいものに「特別賞」を授与している。過去には、大賞に13社、特別賞に8社選ばれている。
同社は2003年9月に設立以来、西日本を中心に全国各地で30の温泉旅館・リゾートホテルを展開。地域の温泉地の再建を目的に21施設(県内は4施設)のロビーや客室など、既存の施設の改修時に紀州材を使用しており、これまでの総使用量は300立方㍍となる。
表彰式には、推薦者の㈱田中組の田中克典専務取締役と㈱中村工務店の中村静男代表取締役社長らも同席。仁坂吉伸知事は、宿泊施設の再建や紀州材を使用した店舗づくりのコンセプトなどを質問すると、西谷社長は「自然の和みを演出できるのは紀州材。工務店との縁で紀州材に出合えたことに感謝したい」と答えていた。