観光誘客で協定 県と東武トップツアーズ
大阪・関西万博に向けた効果的な情報発信や観光誘客などを図るため、和歌山県は5日、旅行業の東武トップツアーズ㈱(東京都墨田区)と連携協定を締結した。
同社は、県が推進してきた体験型観光「ほんまもん体験」を活用した修学旅行の誘致など、首都圏から和歌山への観光誘客に20年以上にわたり協力してきた実績がある。
今回の協定では、大阪・関西万博に伴う広域周辺観光のプロモーション、高野・熊野参詣道の「道普請」を活用した企業の研修型ワーケーションの普及、その土地ならではの食を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」をはじめとする特色ある観光地づくりなどで連携し、地方創生の実現を目指す。
調印式は県庁知事室で行われ、同社の百木田康二(からきた・やすし)社長と仁坂吉伸知事が協定書に署名した。
百木田社長は「和歌山のテーマ性豊かな土地柄を生かした集客を進めたい。協定締結はゴールではない。実効性あるものにしていきたい」と話し、仁坂知事は「われわれは(観光)商品を作ったり、考えたり、観光地を磨いたりすることはできるが、問題はそれを全国に周知すること」と述べ、同社の協力に期待した。