鮮やかに染まる木々 和歌山城の紅葉見頃
冬の足音が近づく中、和歌山市の和歌山城公園では紅葉が見頃を迎え、モミジやイチョウなどが鮮やかな赤や黄に染まり、訪れる人の目を楽しませている。
城の北側、紅葉渓庭園の通称で親しまれる西の丸庭園では、内堀に臨む鳶魚閣(えんぎょかく)の周辺などに約60本のモミジがあり、深紅に染まっている。
カメラやスマートフォンを手に散策する人の姿が見られ、常緑樹の松などとのコントラストも楽しみながら、ゆっくりと歩いたり、撮影したりしている。
南側の三年坂沿いでは、高さ20㍍近くに達する大イチョウなどの並木が色づき、落ち葉が積もった地面も黄色いじゅうたんのよう。三年坂から見下ろす人も並木の下から見上げる人もいて、秋の終わりの光景に穏やかに見入っている。
デイサービスの友人と紅葉渓庭園を訪れた同市湊の女性(81)は「お城の紅葉は本当にきれいで、心が和む。去年はコロナで来られなかったので、久しぶりに見られて良かった」と話していた。