智弁学園和歌山小学校 開校20周年
和歌山市冬野の智辯学園和歌山小学校は、ことし開校20周年を迎え、これまで1179名の卒業生が巣立ちました。在校生419名の児童、保護者、教職員が互いに感謝し、協力して高め合う〝三位一体の教育〟を大切に、豊かな心を身に付ける「愛のある12年一貫教育」を実践しています。
知性と品格をはぐくむ12年一貫教育
12年一貫教育の中で、心豊かな次世代のリーダーを目指す児童たち。同校の学びの特長は「体験型」であること。児童の「知りたい」「やってみたい」といった豊かな好奇心を教職員が全力でサポートし、体験を通して学べる環境づくりに力を入れています。児童が主役になれる授業や学校行事を通して、主体性を高めながら学びを実社会で生かす力も身に付けていきます。
特に授業では、1クラスを複数の教員が担当するチームティーチング制や少人数指導に加え、一人ひとりが成長できるきめ細かなカリキュラムを組んでいます。そのため、低学年からスモールステップを踏み、進級ごとにできることが増えていく喜びを体感できます。
主体的かつ全力投球
5、6年生を中心に学校づくりが行われ、運動会や文化祭、修学旅行などの行事にも主体性を持って取り組んでいます。中でも運動会は、力を合わせて全力を出し切る最高の舞台。クラス一丸となって練習の成果を披露するだけでなく、互いに頑張りを認め合い、応援にも全力投球する児童らは「仲間を応援する力は日本一」だと自負しています。
児童らが楽しみにしている修学旅行では、オーストラリアの姉妹校を訪れ、一日体験入学。現地のペアと共に授業やランチ、遊びなど丸一日一緒に過ごすことで、海外に〝親友〟ができるというかけがえのない体験ができます。
同校では1年次から週2回、ネイティブ教諭による英語学習、3年次からは姉妹校との交流が始まります。児童らの「伝えたい」「分かりたい」という気持ちを育みながら、手紙のやり取りなど、実際の〝心〟の交流を通して生きた英語を身に付けていきます。
感謝の心で人格育成
思いやりの心は、同校が最も大切にしていることの一つ。毎月開かれる感謝祭では、自分を支えてくれている周りの人に感謝し、想いをはせる時間を持つことで品格のある人格育成を図っています。
同校では、大規模な森林火災で被害を受けたオーストラリアのコアラを助けたいという、一人の児童の思いから始まった「コアラ募金」や、海底火山噴火によって被災したトンガへの募金活動を行うなど、児童らは思いやりの心で積極的に国際貢献にも励んでいます。
憧れの存在が身近に
全校児童の選挙で選ばれる児童会メンバーは、リーダーとなって全校児童を牽引する〝憧れの存在〟。児童会長の田中詞葉さんは自身も低学年の頃、6年生の存在に憧れたといい、「先生も含め、身近に憧れの存在がいることが智辯学園和歌山小学校の魅力」と話します。
また、小学校生活を通して、「代々引き継がれてきた、やる気の高さや団結力など、社会に出て恥ずかしくないような心構えを学べた」と達成感に満ちた表情を見せます。
12年間の青春を切磋琢磨しながら共に過ごす同級生については、副会長の侯峻康さんと顔を見合わせ「良きライバルであり、良き仲間」とにっこり。「相手のことを分かり合え、みんなとっても仲がいい」と話すなど、心強い仲間との出会いも同校の大きな魅力です。
学内外に挑戦の場を
藤田貴憲教頭は、智辯学園和歌山中学校・高校のOBでもあり、「本当に変わらない」と青春時代を過ごした学び舎を見つめます。また、小学校の20年間の歴史と伝統を振り返り、「開校当初から目指していた感謝の心と堅い絆が、子どもたちと保護者、教職員によって伝統として創り上げられてきた」と喜びを表します。
これまで20年間同校に関わってくださった方々に対し、「こんなにすてきな学校になりました」と感謝。「児童らが学内という枠にとらわれず、幅広く挑戦の場を広げ、活躍してもらえるよう、さらにパワーアップしていきますので、今後の発展を楽しみにしていてください」と呼び掛けています。
夢叶える学び舎
智辯学園和歌山小学校は、2002年4月に開校した私立小学校であり、中学、高等学校につながる「知性と品格をはぐくむ12年一貫教育」を実践しております。
児童たちは元気よく、笑顔があふれ、目を輝かせて学んでいます。義務教育スタートの6年間から中高を加えた12年間、我が子のように愛して教える教師と、仲間と共に切磋琢磨する環境を通して、自ら学び、自ら考えて道を拓く大学進学に必要な学力=知性を高めています。
また、人として心の宝物となる「あいさつ」「ありがとう」「あたりまえ」の三つの〝あ〟を備えた豊かな人間力=品格を育み、自らの可能性にチャレンジして「夢叶える学び舎」として歩み続けます。