交流の促進へ 台北市文化局長が来和

台湾・台北市の李麗珠文化局長の一行が9日、和歌山市役所の尾花正啓市長を訪問し、文化や観光など多様な分野での交流促進に向けて意見を交わした。

両市は2017年5月に「交流促進に関する覚書」を締結し、相互訪問などを通じて交流。今月3日には、日本統治時代の台北市に料亭として建てられ、現在は同市の重要文化財、文芸活動の拠点となっている「紀州庵」でのイベントに和歌山市職員が参加し、同市の観光や産品などのPRを行ったばかりだった。

李局長一行は、日台友好和歌山市議会議員連盟の遠藤富士雄会長、井上直樹幹事長の案内で市長室を訪れ、尾花市長の歓迎を受けた。

李局長は、「紀州庵をきっかけにした交流が続いていることをうれしく思う」と話し、5月にオンラインで行った覚書の更新に謝意を示した上で、「今後は文化だけでなく、観光や産業の面でも交流できたらと思っている。具体的な提案をしていきたい」と述べた。

尾花市長は「さらに交流が深まるのはうれしいこと。これからも末永くお付き合いしたい」と笑顔で応じた。

贈り物の交換では、李局長から台北市マスコットキャラクター「熊讃(ブラボー・ベア)」のぬいぐるみやウーロン茶が贈られ、尾花市長は老舗の和菓子をプレゼント。和やかで笑い声の絶えない交流の時間となった。

「熊讃」を手に笑顔の李局長(前列左から3人目)一行と尾花市長(同2人目)ら

「熊讃」を手に笑顔の李局長(前列左から3人目)一行と尾花市長(同2人目)ら