飛躍する年に 宇賀部神社でしめ縄掛け替え

和歌山県海南市小野田の宇賀部神社(小野田典生宮司)で、年末恒例のしめ縄の掛け替え作業が行われた。

氏子らで組織する同神社奉賛会の会員約20人が、新しいしめ縄を手作りして境内の各所に掛け、新年を迎える準備を整えた。

同会の会員らは午前8時から、わらをたたいたり手でしごいたりして柔らかくし、はかまを取り除く下準備から始め、鳥居と社殿に掛ける3本の太いしめ縄と、拝殿を囲むための長さ20㍍以上の細いしめ縄、御神木用やしめ縄に飾る〆の子9個を制作した。

太いしめ縄は3本のしめ縄を交差して仕上げた。それぞれ1本を右に、3本を束ねる際は左にねじり、長さ3・6㍍、中心部分の直径約65㌢に。各所に棕櫚(しゅろ)縄を使って設置した。

鈴を持ったウサギが描かれた絵馬も掛け替えられ、迎春準備が進められた。小野田宮司は「来年はウサギのように飛躍して明るく上を向いて生活できるような一年になれば」と笑顔。

初詣を予定している人に向け「混雑を避けた年末詣でもできますので、ゆっくりお参りください」と分散での参拝を呼び掛けている。

 

掛け替えられたしめ縄と小野田宮司