元気届けます! シニアのチアダンスチーム
ポンポンを手に足を上げて踊り、「イェーイ!」と朗らかに声を上げる女性たち――。50歳以上のシニアチアダンスチーム「キャサリン・ラビット」が元気だ。和歌山市で発足してから間もなく半年。地元のお祭りやイベントなどへの出演を目標に、月2回練習に励んでいる。メンバーは「私たちのパワフルなチアをたくさんの人に見てもらい、元気を届けたい」と意気込んでいる。
「キャサリン・ラビット」は、愛媛県松山市で高校の元バトン部のメンバーを中心に結成された。年齢を感じさせない女性たちの元気なパフォーマンスが話題になり、大阪、兵庫、京都、そして和歌山市に広がった。
メンバーによると、チアダンスはアクロバティックなチアリーディングとは違い、ポンポンを使った踊りで、運動量はストレッチ以上、エアロビクス未満だという。同チームの代表を務め、振り付けを担当する宝塚市在住の岩崎あさみさん(43)は「振り付けや立ち位置を覚えるために体や頭を使い、脳トレと筋トレができる。とにかく楽しいんです」と笑顔。
和歌山にチームを結成することになったのは、大阪のチームに在籍しているメンバーが和歌山市に引っ越したことがきっかけ。ことし4月、5月に体験会を開き、50歳以上の女性を募集したところ、50歳から76歳まで45人の応募があった。和歌山のインストラクターを務める和歌山市の岸川香織さん(43)は「とにかくメンバーがパワフル」と絶賛。現在では「ロコモーション」「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」「踊るポンポコリン」など5曲が踊れるようになっている。
メンバーの一人、同市の木村和代さん(76)は「主人を亡くし、息子は東京。1人暮らしで家にじっとしていたら自分のためにならないと参加した。自分より若い人が多くて吸収することが多い」とにっこり。同市の城向博子さん(73)は「テレビで若い人のチアを見て、やってみたいと思っていた。募集しているのを知り、すぐ入会。めちゃめちゃ楽しい!」と激しい振り付けもバッチリ。
和歌山での正式なイベントデビューはまだだが、晴れ舞台に備えるべく、練習に余念がない。「陽気に楽しく」をモットーに、イベント出演時にはメンバーが金髪のウィッグや、つけまつげをして華やかに踊る。
出演依頼などはメールで同団体(cath.kansai@gmail.com)。