和歌山市に3億円寄付 塚本治雄さんが新たに
和歌山市に多額の寄付や救急車などの寄贈を行ってきた㈱賃貸住宅センター(同市美園町)の塚本治雄会長(84)は23日、新たに市に3億円を寄付した。
塚本さんは、市のために役立ててほしいと、2020年度にも3億5000万円の寄付、高規格救急車2台、オゾンガス式除染装置、救命処置資機材、VR防災体験車の寄贈をしている。市は、寄付金で「塚本治雄基金」を創設し、新型コロナウイルス対応に当たる医療従事者の慰労、市立有吉佐和子記念館の整備などに活用してきた。
新型コロナの感染が再び拡大する中、塚本さんは今回の新たな寄付を決めた。
寄付の受け入れ式は市役所市長室で行われ、尾花正啓市長は「ふるさとを愛する塚本さんの気持ちに応えられるよう、使途をしっかり検討し、末永く使わせていただきたい」と述べ、塚本さんに感謝状を手渡した。
塚本さんは「和歌山市で商売をしてきて、少しでもお役に立ちたいという気持ちで寄付した。ご苦労されている医療従事者の皆さんには感謝の思いです」と話していた。
市は今回の寄付を基金に積み立て、新たな救急車の導入などに使うことを検討している。