穏やかな年に願い込め 和歌浦天満宮で縁起物

年の瀬を前に、和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮(小板政男宮司)では迎春準備が進められている。

24日には、新春に参拝者らを迎える巫女(みこ)たちの研修会と、破魔矢などの縁起物の準備が行われた。

高校生、大学生、社会人9人が参加し、緋袴(ひばかま)の着方、心構え、言葉遣い、お守りの扱い方などを学んだ。

新春の参拝者に手渡す破魔矢は、朱矢と鏑矢の2種類、約1000本を用意。巫女たちは、ウサギと紅梅が描かれた絵馬や鈴、梅の花を破魔矢に一つひとつ結び付けた。

同神社では、ウサギの置物のお守りや、天満宮ゆかりの鷽(ウソ)という鳥を模した焼き物のお守りなども用意。新型コロナウイルス感染防止のため、参拝の際に鐘を鳴らす縄「鈴緒」を使わないなど対策を講じつつ、三が日限定の花手水なども設け、参拝者を華やかに迎える準備を進めている。

小板政規禰宜(50)「来年こそはコロナが落ち着くよう願っています。心穏やかに一年を迎えられるよう、お参りいただきたい」と話している。

破魔矢に絵馬を結び付ける巫女

破魔矢に絵馬を結び付ける巫女