楽しい気持ちで新年を 粉河高美術部が絵馬
和歌山県立粉河高校(紀の川市粉河)の美術部員11人が23日、来年の干支(えと)の「卯(う)」にちなんだ大絵馬を粉河産土神社(中山淑文宮司)に奉納した。
これまで同神社には、同校美術部OBの南條和佳さんが絵馬を描き、毎年奉納してきたが、十二支全てを一巡したのをきっかけに、4年前の「子(ね)」の年から後輩の同校美術部員にバトンタッチ。ことしは、美術部員全員が一丸となって、約2週間かけて制作した。
奉納した絵馬は縦約1㍍90㌢、横約1㍍90㌢。中央には、りりしい表情の白ウサギを描き、背景にはまん丸に輝く満月を配置。ウサギには紅白のリボンを巻いて、めでたさを出した。
デザインした同部の赤井美宇さん(1年)はインターネットなどのウサギの写真を参考にしながら、より写実的に描いたといい、「これまではかわいらしい絵馬だったが、ことしはより実物に近く、色味も落ち着いたものにした」と話し、同部の鉄沢ひかり部長(2年)は「参拝する人がこの絵馬を見て、楽しい気持ちで一年を迎えてもらえれば」と願う。
同神社の蒲梓禰宜(34)は「本当に素晴らしい出来で、高校生の技量にびっくりしました」と感謝し、「皆さんにとって飛躍のある年になってほしい」と話していた。
奉納した絵馬は本殿右隣に設置し一年間、参拝者を迎える。