交通公園の壁画鮮やかに 東中の美術部が描く
和歌山市松原の市立東中学校(中山眞弘校長)美術部の生徒たちが、同市西の県交通公園の壁画を約6カ月かけて完成させた。
23日には、指定管理者である県交通安全協会が同校に感謝状を贈呈した。
交通公園にこれまであった壁画は14年前に同校の生徒が描いたもの。風雨で塗装が剥がれ落ちたため、再び依頼したという。
同部によると、美術部員40人で、子どもたちが楽しめる絵を考え、話し合い、テーマを「水槽の中の不思議な世界」に決めた。8月から制作を開始し、夏休みや、休日にもペンキで描き、一致団結して作業を行ってきたという。縦1・5㍍、横18㍍の壁画は、水槽の中で季節が移り変わっていく様子が魚と共にカラフルに描かれている。
式では同協会の西川敏秋専務理事(64)が、美術部部長の吉田ゆいさん(3年)と、匠陽菜さん(3年)に感謝状を手渡した。
吉田さんは「周りの背景とか重ならないように色使いに気を付けた。水槽の中に四季がある不思議な感覚を味わってほしい」と笑顔。
西川専務理事は「芸術的な絵を描いてもらってうれしい。これからこの絵を見ながら、子どもたちに楽しく遊んで、交通ルールを学んでもらえると思う」と感謝した。