臨時発熱外来を設置 和市でドライブスルー

新型コロナウイルスの感染者急増を受け、和歌山県は年末年始の30日から1月3日まで、ドライブスルー方式による「臨時発熱外来」と「コロナ抗原検査キット配布」を、和歌山市西田井の誠佑記念病院駐車場で行う。

臨時発熱外来は、15~64歳の妊婦を除く軽症者が対象。前日午前9時~当日午前7時にウェブフォームで申し込みをした上で、当日の午前9時半~午後1時半に一日60人まで受け付ける。

新型コロナとインフルエンザの抗原検査による診断と、必要に応じて解熱鎮痛剤の処方を行う。費用は、初診料や陰性の場合の検査料など一部自己負担で、後日の支払いとなる。

コロナ抗原検査キット配布は、発熱などの軽微な症状がある人や無症状の濃厚接触者が対象。申し込み不要で、当日の午後2~4時に受け付ける。検査キットの対象は新型コロナのみで1人1キット、同一世帯は5人まで一度に受け取れ、一日の配布上限は500キット。費用は無料となっている。

今回のドライブスルーの他、年末年始は県内の計159医療機関が診療に協力し、自主検査で陽性となった人を対象とするオンライン診療も行われる。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染拡大はしばらく続き、人の動きが多い年末年始を経て、さらに拡大する可能性があるとしている。最初は症状が軽くても、発症から3~5日程度で悪化する例も多いことから、「人によって症状の出方は違う。軽く見ないようにしてほしい。感染しない、させない行動を徹底してもらいたい」と県民に呼び掛けた。

「感染しない、させない行動を」と野㞍技監

「感染しない、させない行動を」と野㞍技監