知事秘書に末次氏 衆院議員時代の政策担当
和歌山県は27日、特別職の知事秘書に、岸本周平知事の衆院議員時代の政策担当秘書を務めた末次啓了氏(55)を起用する人事を発表した。就任は1月1日付。
特別職の知事秘書は、地方公務員法に基づき、条例により県議会の同意なしで1人選任することが認められており、部長職に相当する。
仁坂吉伸前知事は知事秘書を置かず、県では、木村良樹元知事が起用した県職員OB(2007年3月まで在職)以来の就任となる。
末次氏は故中西啓介衆院議員の公設秘書を経て、09年8月~22年9月に衆院議員時代の岸本知事の公設秘書、政策担当秘書を務めた。
報道陣の取材に応じた岸本知事は、自身が国会議員出身であり、人脈などの蓄積を知事の職務に生かすことが人事の意図だと説明。末次氏が政務、知事室長が公務の窓口となって日程調整などの業務を担うとし、「政務と公務をきっちり分けて県庁職員の負担を軽くしたい。難しい政務案件の窓口を県庁内に置くことのメリットは大きい」と話した。