ほめ英語で人生豊かに 松田さん入門書出版
どこまでも自由でポジティブ、そして対等な英語のおかげで自由になれた――。英語講師でパインズイングリッシュスクール大谷校(和歌山市大谷)の代表、松田佳奈さん(50)が英語学習を通して自らが経験したことを「より多くの人に伝えたい」と筆を執った初の著書『ほめ英語入門』が、㈱アルクから出版された。松田さんは「この本が誰かの英語学習と、幸せな時間を支える一冊になればうれしい」と笑顔で話している。
松田さんは東京女子大学を卒業後、英国サセックス大学大学院修士課程修了。外資系翻訳会社の社内翻訳者として勤務した後、和歌山大学大学院修士課程を修了。和歌山大学や近畿大学で教壇に立つ傍ら、主宰する英語スクールで子どもから大人までを対象に英語指導を行っている。
2009年にアメリカ出身のデイビッドさんと結婚。常にポジティブで〝息をするように〟相手を褒める夫からは「もっと褒めてよ」と言われることも。最初は恥ずかしかったが〝ほめ英語〟を意識し、実践してみると、ほめ英語には自分と相手の気持ちを明るくするパワーがあり、会話の潤滑油であることに気付いた。
また、夫のポジティブさの根源を考えた時に行き着いたのが、家族や友人はもちろん、見知らぬ人でも「すてきだな」「いいな」と思ったらためらうことなく口に出して褒める英語文化圏の「褒める」という文化だった。
ほめ英語は、日本人に足りないとされる自己肯定感やコミュニケーション力を高めるのにもつながることに気付いた松田さんは、最初は夫婦間だったほめ英語を生徒にも実践するように。生徒同士もほめ英語を使うことで、授業の雰囲気が良くなったのを実感した。
17年には、ほめ英語を題材に10分間のセミナーを作ってコンテストに出場し、地方大会で優勝。「やっぱりほめ英語は必要とされている」との思いを強くし、翌年、電子書籍『ほめる英語であなたは変わる!』を出版した。そして今回、より幅広い世代の人に読んでもらいたいと同書の出版に至ったという。
同書には、日本人が英語を学ぶときに知っておくべき「ほめ英語」について、褒めるときのポイントや構文、単語、例文などが分かりやすくまとめられている。見た目や持ち物、能力、努力など、ほめ英語が詰まった同書は、読んでいると自然と笑顔になれるポジティブな一冊。
レビューにも「家族で使ってみたら幸せな時間が増えました」「英語も日本語も人生も豊かになった」などのポジティブな声が並ぶ。
無料アプリを使って音声のダウンロードや再生もでき、松田さんは「まずは考え過ぎず声に出してみることが大切。間違いを気にせず、練習はぜひ音声を活用して」と笑顔で呼び掛けている。
A5判、160㌻。1760円。全国主要書店の他、アマゾンなどのネット書店でも購入できる。