コロナ5類見直し要望 尾花市長が厚労相に
和歌山市の尾花正啓市長は12日、加藤勝信厚労相に要望活動を行う。厚労省が水道管路の複線化事業を対象とする補助制度を新設したことを受け、市北部への送水ルートの複線化に向けて来年度の事業採択、着手への支援を求める他、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを2類から5類に早期に見直すことも要望する。
尾花市長が11日、ことし最初の定例記者会見で発表した。
新型コロナについて尾花市長は、濃厚接触者の待機などの行動制限を伴う2類相当の現状では、医療・介護や保健医療行政などの従事者が待機を余儀なくされ、勤務できない状況が発生していることが特に問題だと指摘。5類への見直しによって「さまざまな課題はあるが、業務がある程度スムーズに進むのではないか」と述べ、地方の保健医療業務に混乱や事務負担が生じないよう留意しながら、早期の見直しを求めるとしている。
尾花市長はまた、2023年の抱負を漢字の「転」で表した。コロナ過による行動の制限が長期化し、特に高齢者を中心に、健康や社会経済活動への弊害が出てくるとし、「ことしはコロナ禍からの脱却を目指し、社会経済活動をコロナ前の正常な状態へ『転換』するという思いを込めた」と話した。