「110番」正しく使って 県警が呼び掛け

「110番の日」の10日、和歌山県警は通報の適切な利用を呼び掛けようと、紀の川市貴志川町のイオンタウン貴志川で啓発活動を行った。

県警音楽隊や岩出署員の約35人と近畿大学の学生らによる自主防犯ボランティア団体「KINDAI LINKS(近大リンクス)のメンバー4人が参加。マスコットキャラクター「きしゅう君」と共に、買い物客へポケットティッシュやクリアファイルの入った啓発グッズ約200袋を配った。同大生物理工学部食品安全工学科3年の川口直矢さん(22)は、「今の時代、誤った110番通報があるので、できるだけ少なくなるように呼び掛けたい」と話した。

また、県警音楽隊による「マツケンサンバⅡ」、「やさしさに包まれたなら」などの生演奏もあった。

県警によると、昨年1年間の110番通報件数は、約7万1200件で前年より8300件増。うち有効な通報は5万4900件でいたずらや間違い電話など非有効な通報は1万6300件だった。県警では、緊急時以外の相談には専用ダイヤル「#9110」の利用を勧めている。

同署地域課の中松宏友課長(45)は、「急用でない場合は、警察本部または、最寄りの警察署へ気軽に問い合わせてほしい」と話していた。

 

イオンタウン貴志川の駐車場で県警音楽隊が生演奏