2月は羽田―南紀白浜空港線の利用を! 1カ月間の4便化増便が実現

かねてより日本航空株式会社(JAL)に提案していました、羽田―南紀白浜空港線の月単位での臨時便設定(4便化)が、2月に単月実施されることが正式に決まりました。
コロナ禍による落ち込みから回復を目指す和歌山県観光業界にとって、月単位での羽田線増便はまさに朗報です。
JALによると、増便ダイヤは南紀白浜午前8時20分発―羽田9時20分着、羽田午後5時30分発―南紀白浜6時45分着となり、これまで以上に利便性が向上します。機材は他の時間帯と同様のボーイング737―800(144席)を使用するとのことです。
南紀白浜空港の利用客数は直近8カ月連続で過去最高を更新し続けており、4便化増便でさらなる利用者の増加が予想されます。ここで何よりも重要なことは地元の奮起です。首都圏からお客さまにお越しいただくのを待つだけの姿勢ではなく、地元関係者がさらに飛行機を利用し、他の地域の皆さんと交流を図ることにより、次なる新たな利用を呼び込む。今回の4便化増便は結果を出すことが求められます。岸本周平知事は2月の増便に関して、自らの東京出張は全て南紀白浜空港を利用すると意欲的です。県庁職員の皆さんの出張も白浜から出発するように指示を出されたと伺いました。大変心強く思います。私は全国の旅行会社約5500社が加盟する全国旅行業協会の会長を務めていますが、全国の関係者に増便を周知したところであります。また、後援会関係者にも呼びかけ、東京のみならず乗継便を利用した青森県行きのツアーも企画し利用促進を図ります。
和歌山県は魅力と可能性にあふれています。観光では従来の熊野・高野やパンダ、温泉に加え、間もなく串本では民間小型ロケットの打ち上げを控えます。インバウンド旅行客も復活の兆しが見えています。そしていよいよ2年後には大阪・関西万博が開幕します。ビジネス面においても、ワーケーションオフィスが新規展開し、自治体によるスマートシティに関する取り組みも活発化しています。地域課題を多く抱えるだけに、ビジネスの機会がたくさんあります。将来的に通年での4便化を実現するためには、さらにこれらの魅力に磨きをかけ、ひとつひとつのチャンスを着実に取り込んでいく必要があります。
この記事を読んでくださった皆さん、ぜひ2月は南紀白浜空港をご利用ください。そして東京をはじめとする首都圏の友人・知人の皆さんにも南紀白浜空港から和歌山にお越しいただくようお誘いください。こうした一人一人の努力がやがて大きな成果に結びつきます。かつて協同組合の元祖とも言われたロバート・オーエンは「一人の百歩より、一万人の一歩」を標榜されました。「チーム和歌山」で和歌山県民の総力を結集すれば、必ず4便化は実現できると思います。本年も皆さんと力を合わせて、生まれ育った故郷・和歌山の発展に力を尽くしたいと思います。