原点忘れず 県建築士会が70周年記念式典

創立70周年を迎えた和歌山県建築士会(池内茂雄会長)の記念事業が15日、和歌山市直川の北コミュニティセンターで行われた。「『き』のまちに住まう」と題し、式典と特別表彰、基調講演を実施。会員約100人が節目を祝い、会のさらなる発展を願った。

同会は1952年に設立。2013年に社団法人から一般社団法人に移行した。現在は約1300人の会員が在籍。建築士の技術を生かし、地域の歴史や文化継承、景観の記録保存など地域社会に貢献しようと活動しており、CPD(継続能力開発)制度や専攻建築士制度の普及、地域の価値ある建物の保存・活用を図る専門家「ヘリテージマネージャー」の養成などにも取り組んでいる。

同会が入居し、1966年に完成した県建築士会館(同市卜半町)は全国の建築士会で最初の自社ビルで、2020年に国の登録有形文化財に指定されている。

式典で池内会長は、2011年の東日本大震災や紀伊半島大水害時、被害認定調査などに多くの会員が協力したことなど、近年の活動を振り返りながら「現在の建設業界は資材の高騰や労働者不足など、大変厳しい状況が続いているが、これからも発足当時の原点を忘れることなく頑張ってまいります」と決意。

同会支部の役員として20年以上活動する41人への表彰もあり、池内会長が代表者に表彰状を手渡した。表彰を受けたのは次の皆さん。

【和歌山市支部】鈴木史郎▽明石和也▽佐原久登▽田邊邦規▽中西達彦▽松本有弘

【海草支部】吉村章▽西中哲泰▽藪下昌宏▽助野竹司

【那賀支部】斉藤光重▽仲谷美幸▽稲葉由美子

【伊都支部】森優司▽前迫一雄▽妹背吉昭▽井本明男▽向井敬

【有田支部】中家康兆▽下向経喜

【日高支部】谷口文英▽宮本保昭▽駒場敏男▽塩﨑祐司▽土橋克己▽新井あけみ▽柏木伸彦▽梶正典▽小瀬晴雄▽坂田光信▽髙澤勝▽中道哲也▽山﨑幸和

【田辺支部】藍畑春雄▽藤本貴史

【新宮支部】中西定男▽田原育夫▽谷地史行▽清水重延▽西淑子▽東俊孝

会のさらなる発展へ決意を述べる池内会長

会のさらなる発展へ決意を述べる池内会長