自転車で観光地巡り 和歌山市がイベント企画
和歌山市は、市内の観光地などを制限時間内に自転車で巡って写真を撮影し、ポイントを競うスポーツツーリズムのイベントをスタートさせた。28日まで「和歌山サイクルフォトコレクション2023」と題し、同市明王寺の道の駅「四季の郷公園FOOD HUNTER PARK」を発着点に実施する。
魅力ある観光資源とサイクリングを融合させたスポーツツーリズム事業を推進しようと、初めて企画。イベントでは、市内の観光名所などに設けられたチェックポイントを制限時間内(午前10時~午後4時)に巡って写真を撮影し、メッセージアプリのLINEで運営側に送信する。
チェックポイントにはそれぞれ点数が付けられていて、近いと少なく、遠いと高い。遠い所1カ所で高得点を狙うか、近い場所を数多く行って点数を稼ぐか、コース選びも重要となっている。最高ポイントはサイクリストの聖地といわれている加太の太平洋岸自転車道終点モニュメントで100点。スタート地点近くの伊太祈曽駅、伊太祁曽神社は10点となっている。高得点を獲得したチームには豪華商品をプレゼントする。
5日には同公園で出発式があり、県内各地から約20人が参加。スポーツ振興課交流班の梅本利樹スポーツ推進専門員が司会を務め「このイベントは和歌山市初のサスティナブル、スポーツツーリズム事業ファーストステージ」とあいさつ。スポーツ振興課の細尾佳広課長は「県内外からたくさんの人に参加してもらい、観光名所を存分に楽しみ、SNSで市の魅力を発信してもらいたい」と話した。
市内の中学1年生、矢田怜さん、青木ゆうせいさん、吉田樹道さんは「自転車が大好き。雑賀崎やマリーナシティに行ってくる。点数よりとにかく楽しみたい」と笑顔。和歌山に自転車文化を広げようと活動している和歌山サイクルプロジェクトのゴンザこと川嶋祐紀さん(38)と、西林孝紘さん(38)は、愛三工業レーシングチームに所属する和歌山市在住のプロロードレーサー渡邉歩さん(24)とスペシャルチームを組んで参加。「加太に行ってくる。昼までには楽勝で戻って来られるはず。楽しんできます」と力強く出発した。
イベントは四季の郷公園「水の市場」で午前10時から受け付け。参加費は500円。詳しくは同公園公式ホームページのイベント欄に掲載している。