1区補選に擁立明言 維新の吉村氏が演説
日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は23日、和歌山市のJR和歌山駅前で街頭演説し、衆院和歌山1区補欠選挙(4月11日告示、23日投開票)について、「維新の候補者は出します」と擁立を明言した。
吉村氏は、自民党政権が防衛費増などの財源として増税を進めようとしていることを批判。国民負担を増やすのではなく、「改革する政治家が必要」とし、和歌山1区への公認候補擁立を宣言。候補者は「調整中」と述べたが、「(維新と自民の)どっちがまともなことを言うのか比べて、両方の意見を聞いて判断してほしい」と訴えた。
さらに、大阪府・市で維新が行ってきた「改革」の実績をアピールし、「地方の政治では自民党に絶対に負けていない。後押しをお願いしたい」と支援を呼び掛けた。
街頭演説会終了後、報道陣の取材に応じた維新県総支部の林隆一県議は、1区補選の最終候補は県内の複数の現職地方議員に絞り込まれていると明かし、近く党本部が決定、発表するとの見通しを示した。
1区補選を巡っては、自民党県連が門博文元衆院議員(57)の公認申請を決定。野党で態度を明確にしたのは維新が初めてで、立憲民主党や共産党も擁立を目指している。