若い世代にアピール はっさくエール販売開始
ハッサクの生産量全国1位を誇る和歌山県の紀の川市は、同市産のハッサクを使ったクラフトビール「紀の川はっさくエール」の販売を開始した。
昨年に引き続くエールシリーズ限定醸造第2弾。同市はハッサクの市場価値を高めるため、2022年から「紀の川はっさく」のブランド化に注力している。製造者と販売店をつなぎ、全体をプロデュースする「販売店ファンディング」を原資に2700本を製造。収穫前の若採りのハッサクをふんだんに使用。かんきつの爽やかな香りにほろ苦さが融合し、エールビール独特の深い味わいとなっている。
本年度のラベルは、同市出身のデザイナー岩田直樹さんがデザイン。市のLINE公式アカウントで募り、3案の中から市民の投票で決定した。
同市は、夏販売の「桃のクラフトビール」で審査会のフルーツビール部門で1位を獲得。また、ハッサクを中心とした商品作りによる地域活性化を目指して、東洋大学と㈱和環(紀の川市粉河)と連携協定を結び、熱中症対策にも取り組んでいる。
市の担当者は「紀の川はっさくエールで、苦味や皮をむくのが面倒といったハッサクの負のイメージを払拭できれば」と話している。
市内の酒類販売店、農産物直売所、道の駅で販売。
1本330㍉㍑、550円。問い合わせは市農林商工部商工労働課(℡0736・79・3901)。