心に触れる科学と芸術 県文化表彰記念講演

和歌山県文化表彰を受けた生物科学者の神﨑亮平さん、デザインエンジニアの吉本英樹さんの受賞記念講演会「心に触れる科学と芸術」が3月12日午後1時半から、橋本市高野口町向島の市サカイキャニング産業文化会館アザレア大ホールとオンラインで開かれる。

神﨑さんは旧高野口町出身、2020年度文化賞を受賞。昆虫の触覚を再現した超高感度の匂いセンサーや、知能をスーパーコンピューター「京」や「富岳」に再現するなど、生物が持つ優れた能力を活用する研究を世界に先駆けて展開している。東京大学先端科学技術研究センター教授などを務める。

吉本さんは和歌山市出身、21年度文化奨励賞を受賞。デザインとテクノロジーを融合させる手法で制作した作品が国際的に高い評価を受けており、世界有数のラグジュアリーブランドのデザインなどを手掛ける。同センター特任准教授、大阪芸術大学客員准教授を務める。

講演会は、第1部で吉本さんが「先端技術と人の心に接線をひく」、神﨑さんが「科学と芸術と密教でつながる心の世界」と題してそれぞれ話し、第2部は2人の対談「和歌山から未来を発信する:科学・芸術・密教」となっている。

参加無料。手話通訳あり。申し込みはフォーム(https://shinsei.pref.wakayama.jp/fxazHiBR)から。締め切りは2日。問い合わせは県文化学術課(℡073・441・2050)。