春の足音すぐそこに 地蔵の辻早咲き桜見頃
和歌山市中之島の国道24号沿いの早咲き桜が見頃を迎え、沿道を歩く人やドライバーの目を楽しませている。
一足早い春を告げるのは、地蔵の辻の交差点から西に約100㍍の所にある、カンヒザクラ(寒緋桜)の雑種とみられる1本。1976年に緑化推進の一環として県工場環境緑化協会が植樹した桜で、毎年2月末ごろに満開を迎えるという。
ソメイヨシノに比べて濃いピンク色の花が特徴。満開のピークは過ぎたが、まだまだ楽しめる。木の下では写真愛好家らが、らんまんの桜と蜜を求めて飛び交うメジロの共演を収めようとシャッターを切っていた。
カメラを片手に訪れた同市の渡瀬倭文子(しずこ)さん(84)は「毎年の楽しみ。春ももうすぐそこやね」と笑顔。
同じ通りにはソメイヨシノ約70本も植えられており、気象情報会社ウェザーニューズによると県内の桜の開花予想日は、平年より3日早い21日。