県立全日制0.89倍 23年度高校入試本出願
和歌山県教育委員会は3日、2023年度県内公立高校入試の本出願状況を発表した。県立全日制(29校4分校60学科)は入学者枠数6131人に対し、一般出願時より15人多い5442人が出願し、倍率は0・89倍。7年連続で1倍を下回り、現行の入試制度が始まった09年度以降では、21年度から3年続けて最低の0・89倍となった。
県立全日制で定員割れとなったのは24校4分校43学科で、一般出願時から出願先を変更したのは355人。出願者が増えたのは23校34学科で、増加数は和歌山北・普通科(北校舎)の27人、和歌山工業・化学技術科と海南・普通科(海南校舎)の各12人などが多かった。出願者が減ったのは16校21学科で、星林・普通科の30人、那賀・普通科の24人などの減少数が大きかった。
県立定時制(7校9学科)の倍率は0・37倍で、市立全日制(1校3学科)は1・07倍、同定時制(1校2学科)は0・05倍だった。
県立全日制で競争率上位の学校・学科は、普通科が、向陽1・20倍▽神島1・11倍▽桐蔭1・10倍▽那賀1・09倍▽和歌山北(北校舎)、紀央館1・08倍の順――。専門・総合学科は、和歌山工業・創造技術科1・20倍▽同産業デザイン科1・15倍▽熊野・総合学科1・04倍▽星林・国際交流科、和歌山工業・化学技術科、和歌山商業・ビジネス創造科1・03倍▽和歌山工業・建築科1・00倍――となっている。
9日に学力検査、10日に面接・実技検査などを行い、合格発表は17日午前10時に各校に掲示する他、11時に県教委の専用ホームページにも掲載する。
高校入学者選抜一般出願状況